猫 ドライフード

猫のドライフード|お水の大切な関係

オシキャット
みなさんはキャットフードを選ぶとき、その基準の一つとして、必ず「総合栄養食」と表記されたものを選んでいると思います。

 

総合栄養食とは、それとお水だけで、猫が生きていく上で必要な栄養を摂取することができるキャットフードのことです。

 

とはいえ、キャットフードが作り始められた当初から、栄養学的に優れていたわけではありません。

 

猫のドライフードは完全な食べ物ではありません

実はキャットフードを含めペットフードは昔、人間の食用に使われた原材料の余り物を有効活用するために作られたのが始まりだったのですが、当時は猫の栄養学もあまり発達していなかったため、昔のキャットフードが原因で様々な病気が引き起こされていました。

 

そうした歴史を踏まえ、現在の「総合栄養食」というものができあがってきたのですが、その一方で、どれだけ栄養学が発達しても、キャットフードはあくまで人間にとって便利なものである必要もあります。

 

その便利さの一つに「経済性」があります。

 

本来、猫は肉食動物ですので、自然な食事としては動物性タンパク、いわゆるお肉やお魚を摂取することが望ましいのですが、動物性タンパクはどうしても高価なため、今でもほとんどのキャットフードには植物性タンパクも含まれており、中にはそのせいで消化不良を起こす猫もいます。

 

また、便利さの追求の中でもう一つ大切なこととして「保存性」があります。

 

つまりドライフードを開封しても、通常は1ヶ月以上使用可能なものがほとんどですが、常識的に考えて、1ヶ月以上も常温で保管できる栄養価の高い食べ物は、人間の食べ物の中にはそうありません。

 

そんなドライフードですが、保存性を高める一つの工夫として、水分を極限までなくしています。そうすることで雑菌繁殖を抑えることができ、人間にとって、より「便利」なものにすることができるのです。

 

 

お水を加えることで、初めて食事になります

つまり、ドライフードは、それだけで栄養学的に完全な食事ではなく、保存性を高めるために抜いてしまった「お水」を一緒に摂ることで、初めて栄養学的に満たされた「食事」になるのです。

 

もちろん、それだけで「完全な食事」であるというにはまだ問題はありますが、まずは最低限、十分な水分を取ることが必要になります。

 

では、実際にどれくらいのお水を一緒に飲めば良いのでしょうか?

 

これは個体差もあるので、明確な数字では表せませんが、一般的には、一食で食べるドライフードのおよそ2倍から3倍量のお水が必要だと言われています。

 

ところで、実際に皆さんの猫ちゃんをチェックしていただきたいのですが、実際の食事の中で、あなたの猫ちゃんはドライフードの2倍量のお水を摂取しているでしょうか?

 

ほとんどの猫ちゃんはそこまでお水を飲んでいないと思います。つまり、ドライフードを食べているほとんどの猫は、食事としての水分が足りていない状態だと言えます。

 

 

ドライフード+お水=ウェットフードではない

では、きちんとお水を飲むことができればそれで解決するのかと言いますと、実はそうではありません。

 

実は、ドライフード自体がウェットフードに比べて消化効率が悪く、水を含めた栄養の吸収が劣っているため、やはりウェットフードや自然食と全く同じにはならないのです。

 

その証拠に、同じ水分量の「ドライフード+水」と「ウェットフード」を食べ比べると、ウェットフードの方が尿量も増える、つまりよりたくさんお水が体に吸収されることがわかっています。

 

ドライフードは今でこそ、当たり前のように猫の主食として用いられていますが、まだまだ「食事」としては発展途上の食べ物であることを知っておいていただければと思います。

 

 

ドライフードに適したお水とは?

現在の猫の主食であるドライフード、下手な自然食よりははるかに栄養バランスに優れていますので、大変便利な食べ物ではありますが、本来の猫の健康にとっては、主食とするにはまだまだ問題はあります。

 

その中でも、まずはドライフードと一緒に十分なお水を飲むことが、最低限必要です。

 

とはいえ、日常生活の中で猫は積極的にお水を飲む動物ではないため、なかなかドライフードの消化を助けるのに十分なお水を飲ませることは難しいと思います。

 

その中で、私の経験上、飲み水を水道水からミネラルウォーターに変えるだけでも、猫の飲水量が増えることが多いです。ミネラルウォーターは「軟水」を選んでいただければ十分です。

 

かつ人間用のウォーターサーバーを利用していただければコストもかかりませんので、ぜひドライフードを食べている猫ちゃんには、ウォーターサーバーのお水を取り入れてみてください。

 

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-記事作成者:フォロン動物病院 獣医師-

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