猫 尿路結石

猫の尿路結石|冬こそ猫にはウォーターサーバーを!!

シンガプーラ
冬の時期になると、動物病院ではある病気の猫が多く来院します。

 

それは膀胱結石や尿道結石といった「下部尿路結石症」による膀胱炎や尿路閉塞症です。尿の中にミネラルの結晶が作られ、それが大きくなって石となり、膀胱を傷つけたり、尿道に詰まってしまう病気です。

 

下部尿路結石症になると、血尿や頻尿(何度もトイレに行くが、わずかしか尿が出ない状態)、あるいは尿が出ないといった症状がみられます。

 

特に尿道に結石が詰まってしまい、尿が出なくなったままだと、腎不全を併発し、命の危険もある恐ろしい状態になりますので注意が必要です。

 

では、なぜ下部尿路結石症は冬で多く見られるのでしょうか?

 

冬に尿路結石症が多い理由

実は、一般的に猫は、冬になるとお水を飲む量が減ってしまいます。

 

そうすると、体がそれに適応しようとして尿量を減らすため、相対的に尿中のミネラル成分が凝縮してしまいます。

 

そうすると「濃い尿」をするようになるのですが、その時にミネラル成分のバランスに異常が見られると、凝縮したミネラルが「結晶化」してしまうのです。

 

結晶化したミネラルは、どんどんと集まり、やがて「結石」を作ってしまい、それが様々な症状を引き起こしてしまうのです。

 

猫はその性質上、一度にお水をがぶ飲みすることは滅多にありません。さらに冬は置き水が冷たくなってしまうせいか、余計にお水を飲まなくなってしまいます。

 

人間の食事のように、水分が多く含まれたものを食べていれば、お水を飲まなくてもそれなりに水分を摂取することができます。

 

しかし今現在、ほとんどのご家庭では水分をほとんど含まない「ドライフード」を猫の主食としていますので、食事から水分を摂取することは難しく、冬の飲水量の減少が、結石の原因となる尿中のミネラル成分の濃縮を引き起こしてしまうのです。

 

尿路結石症へのオススメの対策方法

このように、猫は冬場には水分摂取量が減ってしまいます。

 

それが尿路結石症のリスクを高めてしまいますので、その対策として、なんとか水分摂取量を増やしてあげる必要があります。

 

対策の一つとしては、ドライフードから缶詰やレトルトパウチのウェットフードに切り替える方法があります。

 

そうすることで食事と一緒に水分も摂れますので、必然的に尿量を増やすことができます。

 

しかし、ウェットフードの場合、ドライフードよりもコストがかかること、歯垢が溜まりやすく、歯周病のリスクが高くなることがあります。

 

さらには、一度ウェットフードに切り替えると、その味を覚えてしまって、ドライフードを食べなくなることがあります。

 

その他の対策として、動物病院で処方される「療法食」を使う方法があります。

 

これはミネラル成分を厳密に調整したり、飲水量を増やすような組成にすることで、尿中のミネラルが結晶化するのを防いでくれます。

 

しかし、療法食は一般的に高価ですし、また、フードのミネラル成分のバランスを維持するため、その療法食とお水以外のものを口にすることができなくなってしまいます。

 

さらにもう一つ、冬に猫の尿量を増やす対策方法があり、これはウェットフードや療法食のようにコストがかからず、個人的にお勧めしたい方法です。

 

それは「ウォーターサーバーのお水を使う」ことです。

 

私の経験上、水道水よりもウォーターサーバーのお水の方を猫が好むことが多く、それだけで飲水量を増やせることがあります。

 

さらに猫の性質として、いろんな状態のお水を少しずつ飲みますので、お湯が使えるウォーターサーバーで、いろんな温度のお水を用意してあげることで、飲水量アップを望むことができます。

 

しかも短時間で冷たくなってしまっても、すぐにお湯を足すことができます。

 

猫の尿路結石対策にはウォーターサーバーが効果的

ウォーターサーバーは、何も猫専用のものを用意する必要はありません。

 

天然水の軟水であれば、人間用のもので十分ですので、猫のために特別コストをかける必要もなく、手軽に取り入れることができます。

 

冬場の「下部尿路結石症」で悩まないためにも、まずは猫にウォーターサーバーのお水を取り入れてみることをお勧めします。

 

 

-記事作成者:フォロン動物病院 獣医師-

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